遠野まつり

しし踊り しし踊り

しし踊り

およそ400年以上前に遠野に伝えられた、遠野を代表する芸能です。カンナガラと呼ばれるたてがみで飾ったしし頭をかぶった踊り手「しし」と、刀などの道具を手に持つ踊り手が集団となって踊るのが特徴です。東北に広がる鹿踊は鹿の供養として始まったと言われますが、遠野では、人とししが対になって踊るため、「人と自然の対立と調和」を表現していると言われています。

遠野市内しし踊り団体一覧

早池峰東禅寺しし踊り保存会

天保年間(1830-1843)、妙泉寺(現・早池峰神社)の仁王門屋根葺き替え落成の時、総代長佐々木良助(屋号・森の家)の計らいにより踊りを奉納したのが縁で、妙泉寺の剣九曜紋をいただいたと言われています。太鼓の拍子と同じステップを踏む「小足」が特徴です。1974年に県指定無形民俗文化財に指定されました。

綾織しし踊り保存会

遠野郷の獅子踊りは幕踊りの代表的なもので、長いカンナガラを着けているので、カンナガラ、幕踊り、しし踊りとも呼ばれています。綾織しし踊りの古い記録では、1626年から踊り伝えられたとの記録があり、大正以前は、お盆中にお寺で供養のために踊ったとの記録や語り継ぎがあります。

長野獅子踊り保存会

少子高齢化が言われる昨今ですが、当保存会も他人事ではなくなってきました。子どもたちのお母さんも一緒になり、長野しし踊りの保存、伝承に務めています。今年も全員で遠野まつりを盛り上げます。晴れの舞台を悔いがないようにがんばります。

山谷獅子踊り保存会

山谷獅子踊りは、遠野七観音第一番札所の山谷観音がある小友町山谷地区に伝わる郷土芸能です。シカやトラなどが描かれたタテモノのシシガシラを振り、頭をきりながら急にはね上がる踊りは「スクイ頭踊り」とも呼ばれます。うすくてまっしろなカンナガラは、ドロノキ選びからカンナがけまでこだわって作っています。

鷹鳥屋獅子踊り保存会

【準備中】

早池峰しし踊り 上柳保存会

当保存会のしし踊りはの特徴は「足」づかい、「頭(かしら)」づかいの鋭さが特徴です。また、役踊り(やくおどり)では踊りごとにストーリーがあり、各役踊り(やくおどり)で表現される物語を思い描いてお楽しみいただきたいと思います。

早池峰張山しし踊り保存会

当「張山しし踊り」の伝来は、張山に「寅」という老人がいて、この老人が伊勢神宮に参拝に行ったときにこの踊りを覚えてきたのが始まりと伝えられています。その後、人々の和平と太平を感謝して、鎮守(ちんじゅ)の氏神(うじがみ)や祖先の精霊にこのしし踊りを奉納し、現在まで伝えられてきているものです。

駒木鹿子踊保存会

昔、駒木地区は四つの集落があり、それぞれに役踊りがあったそうです。練習も外部の者に見聞きされないように「土蔵の中」で行われたと言われるほど、外部には出さない”秘伝の踊り”として引き継がれてきたようです。昭和54年2月には遠野市指定無形民俗文化財、平成26年4月には岩手県無形民俗文化財に指定されています。

青笹町しし踊り保存会

青笹町しし踊り保存会は、町内3地区のしし踊りが合併し、保存会を結成してから平成27年で50周年を迎えました。先人が青笹の地で守り伝えてきた伝統を大切にしながら、さらに磨きをかけ、子どもから大人まで世代を超えて継承活動に取り組んでいます。保育園、小学校、中学校まで続く地域文化の継承活動は郷土愛を育む一助となっています。

上郷こどもしし踊り (上郷保育園)

昭和60年6月、当時の上郷中学校の生徒が手作りの獅子頭で勇壮に踊る姿に憧れ「踊ってみたい」と言った園児たちの声を聞き、卒業制作として5体の獅子頭を作り保育園に寄贈してくれたのが始まりです。毎年、年長児より引き継ぎ続いてきた子どもしし踊り。たくさんのお客様を前に緊張もありますが、元気いっぱい踊ります。

上郷しし踊り保存会

昭和57年10月に結成、昭和59年から連続して遠野まつりに参加しています。保育園、小・中学校と上郷町内しし踊り保存会3団体の共同によるふるさと学習を行っており、その一環がしし踊りの伝承活動と発表です。パレードは、中学生にとっては、保育園、小学校と練習を重ねてきた成果を披露する集大成の踊りとなっています。

細越獅子踊り保存会

大きな上下動と、腰を低くした体勢から飛び掛る荒々しい動きによる柱掛かりが特徴です。特に4頭の獅子で演舞する四つ掛かりは当保存会の由緒あるオリジナル演目であり、野生のライオンを思わせる荒々しく勇壮で圧巻の踊りとなっております。子踊りは揃いの黄色い衣装でどこから見ても目立つ衣装で華やかさと躍動感があります。

上郷小学校しし踊り(上郷小学校)

上郷小学校では、地域と一体となって、地元の伝統芸能である「上郷しし踊り」に30年以上取り組んでまいりました。

遠野郷板澤しし踊り保存会

創始者は遠野市上郷町板澤・越田の與五兵衛家4代目の菊池田子助。 旅先の遠州掛川(現在の静岡県)地方で見た踊りに感動し、お土産はこれ。と心に決めて、見習い覚え郷里に伝えたと言われています。特徴は神の仮の姿であるしし頭を覆い、神の使者としての儀礼的な踊りと、自然と融合・共生することを具体的に形にあらわした踊りです。

土淵しし踊り保存会

【準備中】

佐比内しし踊り保存会

横を向いた時に必ず正面に頭を戻す「かえし首」と、三角型を基本とした「三場」という足さばきで囃子に合わせてステップを踏む踊りが特徴です。

行山流湧水鹿踊保存会

自ら太鼓を打ち鳴らしながら踊る市内唯一の太鼓系しし踊りです。太鼓系のなかでも、笛とボウズと呼ばれる舞手がつく形態は、江刺の久田踊り(きゅうでんおどり)と合わせて県内では二団体しかない珍しい形です。

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