遠野まつり

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四季の祭りを彩る郷土芸能

遠野では、神楽やしし踊り、南部ばやしなど60を超える郷土芸能の保存団体が活動し、9月の第2土・日曜日に市内の中心市街地で開催される「日本のふるさと遠野まつり」や神社の例大祭、郷土芸能発表会などで、永きにわたり伝承されてきた舞が披露されています。

遠野市観光協会情報サイト「遠野時間」

遠野まつり

遠野まつりの魅力は、暮らしに根付いた多種多様な郷土芸能団体が一同に集結する迫力、華やかさです。毎年60以上の団体が集い、自然と人との密接な関わりを表現する「しし踊り」や、五穀豊穣を祈る「田植踊」など、遠野の歴史ある芸能の数々が披露されます。ほかにも「南部ばやし」、「さんさ踊り」、「神楽」などが色鮮やかな衣装を纏って踊られ、神輿が繰り出し、遠野郷八幡宮境内の馬場では流鏑馬が奉納され、その賑わいと華やかさはまさに「芸術の祭典」です。人口27,000人弱の小さなまちにこれだけ多くの芸能が生まれた背景を知ることで、遠野まつりをより深く楽しむことができます。

1日目
11:30~
郷土芸能パレード

初日の一番の見どころ、遠野の多様な郷土芸能が一堂に会する郷土芸能パレードが始まります。例年、一日市通りから駅前通りへ向かって各郷土芸能団体の演舞が進んでいきます。色とりどりの衣装を身に纏い、神楽やしし踊りなどの各芸能団体が列を成しします。60を超える市内の郷土芸能による、それぞれが紡いできた歴史ある演舞が一斉に披露される様子は圧巻です。

15:45~
しし踊り大群舞

遠野の郷土芸能を代表する「しし踊り」の大群舞。太夫(たゆう)の合図により、市内の13団体、総勢約700名が駅前通りに集結して踊りを披露します。踊りの一連の流れには、通りや辻を払い清める意味があるといわれています。

16:30~
郷土芸能共演会

郷土芸能共演会では、天狗、オシラサマ、ザシキワラシ、カッパ、天人児と、遠野物語に関連した名がついた5つのステージで、各芸能団体が得意の演目を披露します。

神楽共演会

市役所本庁舎前の特設ステージを会場に、市内の神楽団体が共演します。普段はなかなか見ることができないとっておきの演目を、夜神楽の幻想的な雰囲気の中で披露します。

2日目
12:10~
遠野南部流鏑馬

建武2(1335)年に遠野(根城)南部4代・師行が青森県八戸市の櫛引八幡宮に奉納したのを創始とする遠野南部流鏑馬。介添奉行が「よう射たりや」と連呼しながら射手の後を追う作法は全国的にも南部流鏑馬でしか見ることのできない貴重なものです。

13:00~
馬場めぐり

約360年の伝統を誇る遠野郷八幡宮馬場に郷土芸能団体が集結し、勇壮優雅に舞う郷土芸能パレード。遠野郷八幡宮のお神輿で開幕。役神楽である八幡神楽を先頭に、役じしである長野しし踊りなどの団体を従えて、一周450メートルの馬場を巡る神事が執り行われます。その後、神楽、しし踊り、手踊り、南部ばやし、神輿と、遠野の多彩な郷土芸能が繰り広げられます。

神楽共演会

八幡宮の神楽殿では、市内神楽団体による共演会が開催されます。前日の幻想的な夜神楽とはまた違う、荘厳な境内の雰囲気の中で響き渡る笛の音や太鼓の音、それに合わせて舞われる神楽は必見です。「馬場めぐり」とほぼ同時に行われますが、境内を散策しながら併せてご覧ください。