柏木平神楽
遠野市宮守町下鱒沢地区に伝わる神楽。早池峰の岳神楽の流れをくむ花巻市東和町田瀬の白土神楽より伝承された。子どもが扇・太刀を持って踊る舞で、権現舞が後につく。囃子は太鼓・手平鉦・笛で構成され、岳神楽の五拍子が特徴。
神楽
神楽とは、神座を設けて神を招き、神の化身となって祈祷や託宣を行う芸能です。厄払いや清めの祈祷をしたり、五穀豊穣の祈りを捧げたりします。遠野の神楽は、神人(しんと)神楽と山伏神楽の系統で伝承されています。神人派は緩やかなテンポで優美さがあり、山伏派は速くて躍動感があります。遠野の郷土芸能の中で最も多くの伝承記録が残り、多様性があるのが遠野の神楽の魅力です。
遠野市宮守町下鱒沢地区に伝わる神楽。早池峰の岳神楽の流れをくむ花巻市東和町田瀬の白土神楽より伝承された。子どもが扇・太刀を持って踊る舞で、権現舞が後につく。囃子は太鼓・手平鉦・笛で構成され、岳神楽の五拍子が特徴。
遠野市宮守町下鱒沢地区に伝わる神楽。花巻市東和町の向田瀬神楽の流れをくむ早池峰系の神楽。踊組は頭取・世話人・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛で構成されている。神楽が幼児から中学生を中心とし、権現舞は大人が務める。
遠野市宮守町上鱒沢地区に伝わる神楽。花巻市大迫町内川目の大償神楽を受け継ぐ花巻市東和町の向田瀬神楽の流れをくむ早池峰系の神楽。踊組は頭取・世話人・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛で構成されている。
遠野市宮守町達曽部地区に伝わる神楽。花巻市大迫町内川目の大償神楽の流れをくむ早池峰大償系の山伏神楽。踊組は、胴取・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛・及びシャモン(言立)の唱え手で構成されている。
遠野市宮守町下宮守地区に伝わる神楽。かつて当地区は南部駒の産地で、軍馬や農林省の買い上げ馬を生産した家では神楽を駒形神社に奉納していた。踊組は胴取・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛で構成されている。
遠野市宮守町上宮守地区に伝わる神楽。踊組は胴取・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛で構成されている。古くは遠野の青笹・中沢・松崎、達曽部などを悪魔払いとして歩いたと言われている。
附馬牛町小倉地区に伝わる神楽で、市指定無形民俗文化財である大出早池峰神楽の弟子神楽。保存会員には移住者も多く、地元住民と共に過去に行われていた演目の復活に取り組んでいる。
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遠野市土淵町似田貝地区に伝わる神楽。明治33年頃、飯豊神楽から伝授されたと言われている。神楽に用いる楽器は、太鼓、笛、手平鉦の三種で、一座の座頭である太夫が胴前として、太鼓を前にして座を占め、その右に笛吹き、左にかねすりがそれぞれ座る。
遠野市青笹町糠前地区に伝わる神楽。踊り・太鼓・笛の原型は飯豊神楽。ある時期には八幡神楽も学び取り入れて現在の踊りになったとされる。楽器は、太鼓、笛、手平鉦の三種で、一座の座頭である太夫が胴前として、太鼓を前にして座を占め、その右に笛吹き、左にかねすりがそれぞれ座る。
上郷町平倉地区に伝わる神楽。明治34年(1901)頃、宮守町の塚沢神楽から指導を受け始まったと伝わる。地域の子供達には遠野まつりに向け、演目を教え発表させている。早池峰岳神楽の流れをくむ団体で、テンポが五拍子であるのが特徴。
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附馬牛町大出地区に伝わる神楽。早池峰山を開山した藤蔵の後裔が伝えてきたと言われる。ほかの神楽と違い、門付け(人家や商店の前で芸能を演じること)は行わないしきたりがある。近年、参加希望者を受け入れて伝承している。
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小友町外山地区に伝わる神楽。文政年間(1818〜1830)には同地区で舞われていたと伝わり、嘉永元年(1848)の墨書のある権現様が現存する。早池峰岳神楽の系統で、五拍子の囃子を伝承している。
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綾織町砂子沢に伝わる神楽。太鼓・笛・手平鉦の三種の楽器を用いて、座頭である太夫が太鼓を前にして座り、その右に笛吹き、左に手平鉦が座る。その他歌かけ、舞手、世話方で編成されている。
遠野市宮守町下宮守地区に伝わる神楽。花巻市大迫町内川目の岳神楽の流れをくむ早池峰岳系の山伏神楽で、寛政年間(1789~1801)頃より踊り継がれていると言われている。踊組は、胴取・囃子方・踊手、囃子は、太鼓(胴)・手平鉦・笛、及びシャモン(言立)の唱え手で構成されている。
遠野市宮守町達曽部湧水地区に伝わる神楽。花巻市大迫町内川目の岳神楽の流れを汲む大迫町外川目の合石から、炭焼きに来ていた人に教えられて伝承したと言われている。踊組は胴取・囃子方・踊手、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛、及びシャモン(言立)の唱え方で構成されている。
遠野市宮守町上鱒沢に伝わる神楽。附馬牛町の大出神楽の流れをくむ早池峰系の神楽。踊組は、胴取・囃子方・踊手からなり、囃子は太鼓(胴)・手平鉦・笛、及びシャモン(言立)の唱え手で構成されている。
小友町鷹鳥屋地区に伝わる神楽。大迫の早池峰大償神楽の流れをくむ東和町の向田瀬の神楽から小友町の長野神楽を通じ、大正12年、鷹鳥屋集落に伝わった。戦時中一時中断したがその後復活し、現在まで伝承されている。
松崎町白岩地区に伝わる神楽。江戸時代には、遠野の山伏たちが寄せ集まって演じたものであったが、明治になって一座が結成されて伝えられてきた。遠野で唯一、法螺貝を使用したことから、法螺貝神楽などとも呼ばれた。
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遠野市土淵町飯豊地区に伝わる神楽。文化13年(1816)に発祥。兄弟神楽として、八幡神楽、上宮守神楽、弟子神楽に六角牛神楽、似田貝神楽がある。遠野郷山伏神楽山伏派では一番数多くの演目を継承している団体。
遠野市土淵町野崎地区に伝わる神楽。八幡神社に奉納されていた山伏達の神楽舞を明治の中頃に習得し、伝承したと言われている。民俗芸能研究者である本田安次が調査した記録が残っている。